2009年11月06日

備忘録

昨日の午前中、リビングでテレビを見ていたら
庭先のえらく近くで小鳥の声が聴こえる。
そっとのぞいてみると
物干しかけに小鳥が一羽。
ぴちゃぴちゃちゃちゃ…と
空に向かっておしゃべりをしていた。
日ごろ小動物にやたら近づきたくなるくせに
不意打ちのようにごく近くで鳴き声が聴こえたりすると
妙に新鮮に感じてどきどきするもんだ。
人間の側のほうからも「動物との距離感」というものがあるらしい。
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2009年04月25日

いつも行く店で

あの人はどうしていつも
あんな目をしているんだろう。

何かと戦っているのだろうか。
黙って立っているのに
緊張がみなぎっている。

なんでもないふりをして
制服を着て
お客を見れば
あたりまえのように
「いらっしゃいませ」と言ってはいるけれど。

目の奥に暗い炎が見える。
とてもきれいな人なのに。
その日その日の調子で
明るく見えたり、沈んで見えたり、
というのがありそうなものだけれど、

彼女はいつも
平静で
変化なく
そして
冷たい表情で
「いらっしゃいませ」と言う。

口先だけの
マニュアルどおりの
セリフで
仕事をしている。

いつも
同じように
目が怒っているというのは
なんだかとても不思議で
特別な人みたいに思える。

笑ったり
気持ちをほぐしたりするのは
仕事以外の場所で、と
かたく心に決めているのだろうか?

いつか
意外な笑顔に会えるかもしれないけれど、
いまのところは
その人は
いつもどおり。

名前も知らない
知り合いにもなりそうにない人だけれど
いつも行く店の人なので
友人よりも頻繁に顔を見る人なので

なんとなく
気になる。



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2006年11月23日

藤沢周平

このごろ読書といえば小説。

読書の秋だけれど
ほかにもやりたいことがあるので
そんなに多くは読まない。
だからこそ
読むのなら小説がいい。

ちょこっと読んでは
ほかに手を伸ばす。
そういう読み方が楽しい。

読みたいと思える本が
手近にいろいろとあるのが快感。

藤沢周平をもっと読みたい。

市井ものがいい。

藤沢作品には
読んだあとで
不思議な余韻が感じられるものが多い。

それは例えて言うと、

車が走り去ったあとの音の名残。

鳴きながら飛び過ぎていくカラスを
見送ったときのあの静けさ。

夕焼け空を眺めていて
とぷんと太陽が山の端に隠れ、
金色がオレンジに
オレンジが紫になり
やがて闇の色にすべてが還っていく
その数分間。

たいした別れでもない
ある見送りの後、
ふと振り返って
新幹線の最後尾の赤い光が
小さくなっていくのを見たときの
あの感じ。

おおげさな感動というようなものではない。
でも
確かに感じる
何かの心の動き。

藤沢作品を読むと
そんな
何気ない
空気のような気持ちが
胸の中に
一瞬たちあがって

そして
ふわっと広がり
消えていく。

せつなさなのか、
悲しみなのか、
その両方のような
その間のような…

名前がつけられない
ささやかな感情。

読んだあとで
心のたんすの隅でいつもは控えめにしている
真心や誠実さというような
人らしい気持ちに、
そっと明かりがともる。

嬉しくなる。

小説のもつ力。
語る力。
説明や説得よりも
大きく深く響き
長く心に波を与える力。
それに巻き込まれる気持ちよさ。

物語の世界にもぐり
その底のほうに
自分にとっての真実を見つけて
また上がってくるとき。

それまでと少し違う
心のありかを確かめたあとで
自分の手を胸にあててみる。
いつもより
少しおだやかなまなざしでいられる。

このごろの私は
藤沢周平の中で泳ぐのが
とても心地よい。



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2006年11月19日

秋の午前

秋晴れ。
午前。
山は穏やかにそこにいる。
ふもとの家のどこかから
焚き火の白い煙が立ち上がっている。

秋の終わりの
ほんのりと残る温かみと
きりっとした寒さの
共存している日。

赤や
黄が
混ざり始めた緑の中で
山は静かにたたずんでいる。

ふもとの家々を見下ろして
その
両手で
ゆったりとくるんで
黙ってすわっている。

いろいろな家。
そこにすむいろいろな人。
いろいろな思い。
人の数だけ流れている
いろいろな人生。

流れ
動き
うつろい
変化する
「生」がひしめき合う世界の
その上の方で。

自身も少しずつ
変化しながら

のんびりと

山は
眺めている。

「動かずに
ただ
在るということも
愛なのだ」と

山が。

それが
「生」なのだと

山が。




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2006年10月09日

本屋

本屋通いが習慣のはずだった。

けれど。

この数週間は足が遠ざかっていた。

仕事で煮詰まっていたせいかもしれない。

新しい本のタイトルや表紙を見ると
なんだか自分の能力や無知を責められているような気分に
なっていた。

自分の書棚にある
なじみのある本を読んで済ませていた。

本屋を目にしても素通り。
「もう一生本屋には入らないかも」
「もう新しい本はいらないかな」
などと半分冗談で思うくらい
行くのがおっくうな気分だった。

でも

3日くらい前になって、
急に本屋の空気を吸いたくなった。

入ってみると、
とたんに
心の中にさあっと本たちのもっている
クリアな風が入りこんできた。(気がした)

しばらく来ないうちに
こちらの目の曇りがとれていたのか?

ただ、見ないうちに本の種類や置き場所が変わっていて
新鮮な気持ちになることができたのか?

あれもこれも
本が輝いて見えた。

たちまちのうちに
気になる本を発見。

「おお、これは。
今手に入れなくては
もう一生あえないかも知れない」と
いう思いでアタマの中が占領され、
数冊
どさっと買ってしまった。

快感…

で、次の日と
その次の次の日にも
本屋に入ってしまい、

その都度

「おお、これは。今手に…(以下同文)」
と思い
どさっと。

気づくと
これまでの平均的な本代を
ゆうに越えるほどの買い物をしていた。

教訓。

習慣を無理に押さえ込むと
反動が倍返しになることがある。

ダイエットのリバウンドのようなものかもしれない…。

(それも経験済みだったりして)
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2006年08月20日

心の目

きっと自分もそうなんだろうなと思うのだけれど、
心で思っていることというのは
案外口に出ていたり
態度に出ていたりするもの。

だから
日ごろから
心や考えを自分の「よし」と思うように
向けておくことが
大切なんだろうな。

年齢を重ねれば重ねるほど
その間の過ごし方が
ちゃんと顔や態度に出てくる。

名刺やプロフィールを見なくても
なんとなく
人生の香りのようなものが
その人のまわりをふんわりと
覆っているような感じがするから
不思議だ。

若いうちは
ただぎらぎらして
エネルギーが四方八方に飛び出している感じ。

そのうち
それが少しずつ収まって
その人の形がクリアに見えてくる。

それが
年をとること。
生きること。

私はどんな風に生きようとしているのか、とか
そういうことを
結構幼いときから
考えていた気がする。

そういうことを考える自分に
ちょっと酔っていたのかもしれない。

書かれていない本を読もうとするのと同じような
むなしい努力だったと今は思う。

けれどそういうから回りの努力をしながらも
生きるという経験をつみ、
周りの出来事や人、自分の行いと感情を見ているうちに
それなりに中身ができてきたようだ。

なんとなく
自分の方向性のようなものが見えてきたように思う。

それもここ最近。

見えたからといって
そっちに進むことができるとは限らないが、
やっと
そとの自分と
なかの自分が
調子を合わせられるように
なってきたのかな、とも思う。

外を見る目と
中を見る目の
波長が合ってきたような。

体の目がとらえるものを
心の目で観られるようになった?

それとも
心の目のするどさに
やっと体の目が
追いついた?

どっちなのかはわからない。

そんな私をつつむ
人生の香りは
どんな具合なのだろう?





posted by ミューズ at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月17日

セミの声

もう梅雨明けなのだろうか?

山の木々の間から
セミの大合唱が聞こえてくる。

昨日は
午後から土砂降りが断続的に続いた。
一体この量の水はどこからやってきたのだろう、と
あきれるくらいの大雨だった。

明けて今日は
曇りときどき晴れ。
空気にはまだ湿り気を感じる。

今聞こえてくるセミの声は
昨年の今日に聞いていたセミとは別の声なのに。

また、セミが鳴いているなあ、と思う。

「また同じことが繰り返されている」ように感じるのは
ほんとうは事実と違うんだろうに

「そういうことにしておく」ほうが
無事に済むことが
この世の中には多い。

虚無的になるのは避けようとしているのだけれど、
事実を追っかけて見ていると
つい
「しょせん
自分の命も
あのセミたちと
なんら変わりはない」、などと
訳知りのかっこつけた考えまでがむくむくと
心に浮かぶ。

去年鳴いたセミの声と
今年のセミの声と
聞く者にさほどの違いが感じられないのならば

なぜにセミは
あんなに
必死に
体の小ささにおよそ似つかわしくない大音量で
命を削って鳴くのだろう。

「それがセミの人生」
答えのふりをして
どこかの誰かが言った言葉が
浮かんでくる。

それなら
人間の生活も歌声も意見の発表もケンカも愛も友情も
私たちが「大事」と考えているものと
その表現すべて、というのは

天に向かって
みんみんと鳴いているセミの声と
なんの変わりもないのではないだろうか。
同じではないか。

と、そのような考えが
つい
心の隙間に入り込んで

今日という日の色を
濃くも薄くも見せてしまうのである。
posted by ミューズ at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月15日

車のエンジン音

実はとても好き。

このごろは
忙しくて

車を運転しているときも
「次はああしてこうして」
「あれはこうだった、どうだった」
などと

考え事していることが多い。

ラジオもBGMも
ちょっと邪魔に思えて

ただ
車の音と
外の音だけ
聞きながら
運転している。

アクセルを踏むと
ううーんっとエンジンの音が変わる。
その変化を耳で楽しんでいる。

無機質な
でも
規則的な

こちらの調整によっては
リズムが変わる

そういう
機械の音。

できあがった音楽や
意図のある会話よりも

魂のないはずの場所にある
音の動きを
聞くと

なんだか
落ち着く。

神経が
とぎすまされるような

そんな気がする。

だから
運転は結構すきだ。


(眠いとき以外は!)
posted by ミューズ at 02:35| Comment(0) | TrackBack(0) | レモンスカッシュ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月05日

Bring me to life

エヴァネッセンスのアルバム「Fallen」を
久々に聴いた。

2曲目の「Bring me to life」が
やっぱり一番イイ♪

サビのところの
Wake me up inside…
の歌詞がぐっとくる。

こういう曲、
心の沼をかきまわすような
ヘビーな曲を聴きたいと思うとき。

そんなときの自分は
やっぱり何かに少し停滞気味なんだと思う。

ここのブログもずっととまってたし。

実生活は大車輪で動いていた。
でもその間
私の頭はぴたっと止まっていた。
考えるのを一時停止。

細かいことにいちいち悩んでいたら
身がもたない!という状態だった。

わーって叫びたいような

でも

異常な忙しさを心の奥底では楽しんでいるような…

妙な状態だった。

今は少し収まった。

音楽を聴こうという気持ちになれた。

この状態をなんとかせねばっと思い、
あがいていたのが嘘のよう。

春が近づいてきてくれているおかげでもあると思う。

人の作り出す変化なんかより
自然が時間をかけて生み出す変化のほうが
はるかに深く大きく
私たちに影響を与えているんだなあ。

明日は梅の花でも見に行こうか。
posted by ミューズ at 04:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ホットミルク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月26日

幸せ色のチョコレート

妹からおいしいチョコレートが届いた。

1箱も。

ふふふ。

おいしい。

仕事が山場をひとつ越えたので
少し
気持ちだけ
のんびり。

チョコレート、
ぱくり。

…甘い。

posted by ミューズ at 02:12| Comment(0) | TrackBack(0) | チョコレート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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