2006年07月17日

セミの声

もう梅雨明けなのだろうか?

山の木々の間から
セミの大合唱が聞こえてくる。

昨日は
午後から土砂降りが断続的に続いた。
一体この量の水はどこからやってきたのだろう、と
あきれるくらいの大雨だった。

明けて今日は
曇りときどき晴れ。
空気にはまだ湿り気を感じる。

今聞こえてくるセミの声は
昨年の今日に聞いていたセミとは別の声なのに。

また、セミが鳴いているなあ、と思う。

「また同じことが繰り返されている」ように感じるのは
ほんとうは事実と違うんだろうに

「そういうことにしておく」ほうが
無事に済むことが
この世の中には多い。

虚無的になるのは避けようとしているのだけれど、
事実を追っかけて見ていると
つい
「しょせん
自分の命も
あのセミたちと
なんら変わりはない」、などと
訳知りのかっこつけた考えまでがむくむくと
心に浮かぶ。

去年鳴いたセミの声と
今年のセミの声と
聞く者にさほどの違いが感じられないのならば

なぜにセミは
あんなに
必死に
体の小ささにおよそ似つかわしくない大音量で
命を削って鳴くのだろう。

「それがセミの人生」
答えのふりをして
どこかの誰かが言った言葉が
浮かんでくる。

それなら
人間の生活も歌声も意見の発表もケンカも愛も友情も
私たちが「大事」と考えているものと
その表現すべて、というのは

天に向かって
みんみんと鳴いているセミの声と
なんの変わりもないのではないだろうか。
同じではないか。

と、そのような考えが
つい
心の隙間に入り込んで

今日という日の色を
濃くも薄くも見せてしまうのである。
posted by ミューズ at 15:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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